ジャケット買いならぬ、“表紙借り”。
図書館で、その季節のおすすめの本として棚に並べられていた本。
その時のテーマは冬の本、となっていた。
表紙の絵をみて、あぁ、これは読まなくては、とピンときた。
表紙に書かれていた書評もそそるものがあった。
本に佇まい、とうことがあるなら、この本の佇まいに惹かれ、
本に呼ばれる、ということはあるならば、これは、まさしく呼ばれたパターンだと思う。
主人公のソーネチカとその家族のお話。
例えば、一面雪でおおわれた世界の“暖かさ”。冬の寒さではなく、しんとして、気持ちの深いところへ降りていくようなお話。まさしく、ストーブの季節に読むにはぴったり。
著者はロシアの方。もう少し、彼女の作品を読んでみたくなり、また好きな作家が増えた。