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バティックとその周辺
「一汁一菜でよいという提案」 土井善晴
今年一番心に残る本、読んでよかった本、だと言い切れる。

出先の東京でふと時間ができたので、本を買ってコーヒーを注文して都会の街並みを眺めながら読み始める。すぐに、本に没頭し泣きそうな気分になったのは、母親がいかに料理をしてくれたか、ということについてまじまじと考えずにはいられなかったからだ。

今でも思い出す。
夕食も終わってからの遅い時間、台所に小さな明かりを灯して、なにやら炒め物をする母親。
「こんな時間に何作ってるの?」と私。
「明日のお弁当のおかずだよ」と母。
それは、レンコンのきんぴらでした。

食べることを大事にできる自分に育ててもらった事へのありがたさにジーンときながらも、大衆のコーヒー屋さん、いわゆるスターバックスのような場所で本に集中できることに少し驚く。

あぁ、東京の人は静かなのだ。
大阪じゃこうはいかない。誰かが面白い話に花を咲かせているから、とても読書などできないのだ。などと、分析する。

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”一汁一菜とは、ただの「和食献立のすすめ」ではありません。一汁一菜という「システム」であり、「思想」であり、「美学」であり、日本人としての「生き方」だと思います”
文中より。
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# by tomo_kodama | 2016-12-12 22:36 | 本を読む
「たむけ」折坂悠太
自称ラジオ好き。一日の始まりはラジオのニュース。帰宅してもやっぱりラジオを聴くことが多い。

父からゆずってもらったSonyのSkySensor6000は四角くかどばった箱状のラジオで、今でも問題なく動いてくれている。父が結婚当初に買ったと聞いているので、もう40年選手だ。最近の”流線型”な電化製品は私の好みに合わないので、こういう無骨なくらいな見た目は何か安心するものがある。

ラジオ好きの理由の一つは、一言で言ってしまえば、ラジオから流れる音楽との偶然の出会いが好きだから、だ。
最近の出会いは、若手ミュージシャンの折坂悠太さん。
ラジオから流れる音楽に耳をそばだて、初めて出会うミュージシャンの名前だけは聞き逃さないように、なんていそいそとペンと紙を目で探す。耳はラジオに釘付けだ。そんな出会いがある度に、だからラジオって辞められないと思うのだ。そして、その音楽を紹介してくれたDJにいつもとっても感謝する。

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# by tomo_kodama | 2016-11-18 22:23 | その他
「冬の物語」 イサク・ディネセン
映画を観る前に少し時間ができたので、大きくて人もまばらなジュンク堂をうろつく。

本の表紙の絵が目にとまり、それからその本は随分前に新聞の書評で読んで、読んでみたいなぁと思っていた本だと気が付く。

表紙の絵とタイトルと紙の質感がどれもぴったりときていることが嬉しくて、購入して帰った。
ネットでも簡単に本が手に入る世の中だけど、久しぶりに本屋さんをうろつく楽しみを味わった。

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短編集なので、毎晩寝る前に1話ずつ、というより、いっぺんに読んでしまうのがもったいないので1話だけ、と決めて読んでいる。ビターチョコレートを一粒ずつ味わうように。
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# by tomo_kodama | 2016-11-06 20:42 | 本を読む
バケツいっぱいのザクロ
今年のザクロは豊作だなぁ、と家の前の畑を眺めてつぶやくこと数週間。
収穫される気配もないので、畑仕事をしているおじさんに思い切って声をかけると、ザクロの実を採ることを快諾してくれた上に、自ら長い柄のついたハサミで採ってくださった。

というわけで、バケツにいっぱいのザクロを入手。
欲しいのは皮の部分、染色に使うため。

玄関先で秋風に吹かれて、手先を黄色に染めながら、実と皮に分ける。ときどき、実も食べて種はそのままプィっと吐き出す。とても食べきれる量の実ではない、がしかし、つややかなルビー色の実はかなり甘くて美味しい、、、。今までの人生で食べたザクロの中で一番美味しい!と大声で言いたいほどの甘さと酸味。そこで、実の大半は大好きな果実酒に。それでも多いくらいなので、ザクロシロップに、しまいにザクロのジャムも作って、ここ1週間はザクロ三昧。

皮が欲しかったんだけど、かなり実も堪能させてもらって、幸せなことだなぁと思う。

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# by tomo_kodama | 2016-10-30 21:27 | バティック/もの作り
「103歳、ひとりで生きる作法」篠田桃紅
先日、阪急百貨店での「篠田桃紅展 人生は一本の線」を見てきて、早速篠田さんの著書を読む。
篠田さんは現在104歳。現役の画家。

私は今年40になった。40になったとき、人生折り返し地点に来てしまったなぁと思った。
あと40年しかない、、、と。

でも、違うのだ。
篠田さんみたいに、100歳を超えても現役でいられれば、40歳なんてまだまだひよっこだ。

そう思ったら、心がすこし軽くなった。

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# by tomo_kodama | 2016-10-12 21:54 | 本を読む