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一つ目の章を読んだだけで、ああ、この人とても好きだわ、この感覚、わかる、わかる、わかる、と未知の作家と出会えた嬉しさが、じわじわと湧き上がってきた。
昨年秋「ソーネチカ」を読み、その作者であるリュドネア・ウリツカヤさんの作品を数冊読み、そして、リュドミラ・ウリツカヤさんの作品も翻訳しているロシア語翻訳者である奈倉さんの本に行きついた。
現代ロシア文学に面白さを感じ始めたときに、ちょうどNHKラジオの番組、“飛ぶ教室”で高橋源一郎先生が彼女の本を紹介したり、ゲストに呼んだりしたので、私の“読書の木”はロシア文学方面へ枝葉をのばして、読みたい本のリストがまた増える。嬉しいことだ。
ロシア語を学び始め、ロシアでの留学生活を始めたころのワクワクする感じから、現在に向かうにつれて、彼女が感じた不穏な空気や憤りが本を通して伝わってくる、読みながら次第に私も胸が苦しくなる思い。
ロシアの事もウクライナの事も、知らないことが多すぎる。私は本を読むことで知りたいと思う。
ロシアのウクライナ侵攻とこの本の出版はたまたま重なっただけ、と奈倉さんはおっしゃていた。たまたまだけど、今この時に、この本が出版され、私たちが読むことができるのは、とても意味深いことだと思う。
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