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バティックとその周辺
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ほうれん草の思い出
まだ赤ん坊の弟をぴょんと跨いだことを、父に怒られた。
そして、そのことに腹が立って仕方なかった私は家を出ることにした。
夕方コアラのぬいぐるみを持って出ようか迷ったが、抱えるほどの大きさのぬいぐるみは、当ての無い家出には不向きだ、と判断した。

近くの小学校へ向かった。それから、家のすぐ目の前の森へ。

薄暗くなっていく。心細くなっていく。自転車にのって走り行く母親の姿は、私の居場所と逆の方向へ向かっていく。

ほうれん草の思い出_c0133854_23444165.jpg


その後私は無事に探し出されて、家にかえって夕食を食べた。安堵と照れくささにまみれながら。
ほうれん草のおひたしがメニューの一つだった。あまり好きじゃなかったけど、その日は文句は言えなかった。

6、7歳の頃の思い出である。

子どもの頃、あまり好きじゃなかったほうれん草。今では好きな野菜の一つだ。
実家から届くほうれん草は格別においしい。
by tomo_kodama | 2014-01-29 23:54 | 食べる飲む
「奥美濃のこころ 多喜女ききがき」
実家に帰ったとき、私の寝る部屋には大きな本棚があって父と母が所有する本が並べられている。
帰省したときは、その中からピンと来る本を選んで寝る前の友としている。

このお正月、目に留まった本はビニールのカバーがかかった民芸調の表紙の本。いかにも古そうな装丁な上に、埃も積もっている。いつもならスルーしそうな見た目なのに、手にとってみたのは帯に書かれた「郡上八幡」という地名が気になったから。水野多喜(明治30年生まれ)という郡上八幡に生きた女性の記憶を元に、当時の生活風習が書かれている。

本の中も表紙と同様に昔を感じさせる作りだが、読み始めてみると昔風の言葉遣いなのにもかかわらず、「美しい言葉の流れ」だとすぐに感じた。
本の解説を読むと、筆者は詩人。それでちょっと納得がいった。

今年もたくさん良い本に出会いたいものだ。
by tomo_kodama | 2014-01-20 20:00 | 本を読む
手つむぎの綿、祖母の杼(ひ)
自分でつむいだ綿をやっと織ってみる段階までこぎつけた。
縦糸を準備していよいよ試し織りをはじめるぞ、っと機の前に座ったら、どきどきしてきた。
あのふわふわの綿を糸にして、そしてそれから布にする。私にとってはとてもエキサイティングな試みだ。

杼を右へ左へと動かして、あぁ、祖母は亡くなったのだと涙がちょっとこみ上げた。
祖母、そして祖祖母も使ったであろう杼を私は使っている。

人は亡くなり、道具が残り、その道具を飾りとしてではなく実際に使えることに少し高揚する。

手つむぎの綿、祖母の杼(ひ)_c0133854_16411518.jpg

by tomo_kodama | 2014-01-13 16:42 | バティック/もの作り
蜜蝋クリーム
何か作りたい、と思い立ったときに道具も材料も揃っているとちょっとテンションがあがる。昨日はそんな夕べだった。

思い立ったのは、蜜蝋ハンドクリーム作り。
道具はビーカー、木べら、はかり。
材料は蜜蝋、キャリアオイル、精油。
そしてアシスタントにインドネシア人の友人!

キャリアオイルに使ったのは随分以前にインド人の友人からもらったもの。料理用の100%
アーモンドオイル。もらった時点で賞味期限が切れていて、使いあぐねていたオイルだった。捨てようものなら、友人が化けて出そうな―常に何かに怒っている友人だった、今頃インドで平穏に暮らしているだろうか―。

蜜蝋は100%国産どころか、100%実家製。養蜂の産物だ。以前に一度漉して、丸めて「おい、みつろう!」 とすいぶん楽しんだが、第2の人生はハンドクリーム。

基本的には蜜蝋とオイルを暖めて、混ぜながら固めることでクリームになる。おお、こんなに簡単にできるのねぇ、とおしゃべりしながら、あっという間に出来上がり。早速手に塗ってみた。とても良い感じ。
「帰宅して、ささやかなことでもいいから何かしたいんだよね。道具も材料もあって、しかもうまく出来上がって、今日は満足だわ」と私。
それから、「クリーム、鼻の下にも塗りなさいな」と追加した。常夏の国出身の彼女はこの寒さに、鼻の下が切れてしまっている。
今回は道具・材料ばかりでなく、実験台も私と彼女の2名。出来上がった半分を友人にあげて、ビーカーの縁に付いたクリームはお風呂上りに手足に塗って一晩が過ぎていった。あぁ満足だ。
by tomo_kodama | 2014-01-10 00:06 | バティック/もの作り