ぱっと見ると全体に少し茶色味のあるグレーの、でもよく見ると細かいチェックの
たっぷりギャザーが寄ったスカート。
商店街のなかに小さな小さな洋服屋さんがある。
年に数回だけど、その店で服を買う。
昨日の帰り道、ディスプレイに惹かれて
ついつい扉をあけて、スカートの試着をさせてもらって、
店主のおっちゃんと、homspunの服はいかに素敵か、と話し合って、
それから、今日、もう一度お店に寄って、
結局買ってきた。
オトナになってギャザースカートをはくなんて、
10年前の私も、15年前の私も予想だにしていなかった。
今までサロンを巻いたりして、タイトなシルエットのスカートをはくことはごくまれにあったけど、
しかし、ギャザースカート!
あれは、わたしのはくもんじゃないと、ずっと思っていたのに!
ふわふわした服、ひらひらした服は私の範疇外だと思っていたのに!
だのに、
ギャザースカートのふわふわ感が、こんなに私をうれしい気持ちにさせるなんて。
そして、スカートまわり※をして破ってしまった、水玉のティアードのことを思い出す。
ビリッという音と共に生地の縫い目が避けた。
水玉スカートがはけなくなって、ひどくがっかりして、でも破ってしまったことを
を言い出せなくて、タンスの引き出しにつっこんで、かくしてしまってったことまで。
※鉄棒で、スカートと一緒に鉄棒をにぎって逆上がりすると、簡単に逆上がりができる。
たぶん、小学生の時以来のふわっとしたスカート。
長い長いブランクがあったのから、こんなに新鮮に感じるんだろうか。
わたしったら、今日はスカートにえらく興奮ぎみです。