魚の中で、何が一番好きか、と問われたら、迷わず鮎と答える。
そして6月1日は鮎の解禁日。
魚自身の見た目や味もそうだけど、
小さいころの思い出が多分に含まれているせいもある。
子供のころ、母方の祖父が手品のように、鮎の骨をすーっと身からきれいに
抜き取っていた。もちろん、子供のわたしは真似をしたけど、うまくいかず、
実のところ、今でもうまくいかない。
6月、そろそろ鮎だなぁ、と思い、
7月、もずくやなぁ、それから、お気に入りの焼酎が発売されるなぁ、
8月といったら実家のトマト三昧になるし、
と、その時々に楽しみな食べ物があるのはすてきなことだ。
そして食べものの旬がわかる人はかっこいいよな、
と思いながら帰宅した。
それから、料理しながら、わたしの友人知人は食べることが好きな人が多いな、と思い、
その人たちは皆そろいもそろってお酒も好き、という共通点を発見。
だから、食べ物に執着の薄いわたしだけど、わりかし、おいしいものにありつける、と再確認。
持つべきものは、友。なんて。