降り続いた雨が上がってさわやかに晴れた今朝、するべきことは庭の草抜きである。
土は緩み、元気に伸びた雑草達はあまり力を入れなくてもすぽすぽ抜ける。気持ちがいい。
で、調子に乗っていたら、間違えてチューリップの葉も引っ張ってしまった。以前の住人が植えていたのか、春先になると庭の隅のほうに芽を出し葉を広げるが、花は咲かせない。もともとチューリップという花はあまりわたしの趣味ではないのだが、だからと言って球根を捨てることはしないし、螺旋を描きながら伸び、葉の根本にたまるコロコロしたしずくなどもきれいなので、もっぱらそれを鑑賞している。
その、チューリップがすぽっと抜けてしまった。そして抜けた先には、力を出し切ってカラカラになった古い球根、その先にできたてほやほやの瑞々しい球根。
ああ、こうやって球根は受け継がれるのか、と朝の発見だった。
庭にはチューリップの他にも球根で育つ花がいくつか植わっている。ちょっとほじくり返してみたい衝動に駆られている。