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バティックとその周辺
「飛族」村田喜代子
布団を敷いて、芋焼酎のロックを作って、布団の上でゴロゴロしながら読もうと思って、手元灯を付けた。
気がついたら灯りの下で立膝をついて、背中を丸めた姿勢のままだ。
もう物語は終盤に差し掛かり、大きな氷を入れて作った芋ロックはとっくに溶けて水割りになっていた。

「ーかつて漁業で栄えた養生島に、女がふたりだけで暮らしている。
母親のイオさんは、92歳。
海女友達のソメ子さんも、88歳。
65歳のウミ子が、ふたりを見ている。」

たぶん、長崎か佐賀沖の小さな島が舞台で、この二人も実在か?、と思わず、”養生島”と検索してしまう。
物語の途中で高齢のイオさんか、それともソメ子さんが死んでしまうんでは、などとちょっと心配もした。

そんな私の心配もよそに、二人の老女とそれを見守るウミ子さんはどうやら彼女らのペースで暮らしを続けるらしい。

夏の夜に読むにはぴったりな1冊。
そして、村田喜代子さんという作家の作品は初めてだったので、また読みたい本のリストが伸びたな、と思ったのだった。

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by tomo_kodama | 2019-08-18 22:13
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