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バティックとその周辺
「一汁一菜でよいという提案」 土井善晴
今年一番心に残る本、読んでよかった本、だと言い切れる。

出先の東京でふと時間ができたので、本を買ってコーヒーを注文して都会の街並みを眺めながら読み始める。すぐに、本に没頭し泣きそうな気分になったのは、母親がいかに料理をしてくれたか、ということについてまじまじと考えずにはいられなかったからだ。

今でも思い出す。
夕食も終わってからの遅い時間、台所に小さな明かりを灯して、なにやら炒め物をする母親。
「こんな時間に何作ってるの?」と私。
「明日のお弁当のおかずだよ」と母。
それは、レンコンのきんぴらでした。

食べることを大事にできる自分に育ててもらった事へのありがたさにジーンときながらも、大衆のコーヒー屋さん、いわゆるスターバックスのような場所で本に集中できることに少し驚く。

あぁ、東京の人は静かなのだ。
大阪じゃこうはいかない。誰かが面白い話に花を咲かせているから、とても読書などできないのだ。などと、分析する。

「一汁一菜でよいという提案」 土井善晴_c0133854_22333081.jpg

”一汁一菜とは、ただの「和食献立のすすめ」ではありません。一汁一菜という「システム」であり、「思想」であり、「美学」であり、日本人としての「生き方」だと思います”
文中より。
by tomo_kodama | 2016-12-12 22:36 | 本を読む
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