買い求めたばかりのチャンティンはすぐ使用可能なわけではなく、
口先を磨いたり(大抵は引っかかりがある)、
柄の長さを調整したり(大抵は長すぎるので、調度良い長さに切ってから、切り口をヤスリで丸める)
それから、その柄を磨いたり(大抵はほこりや泥で汚れている)
それから、口先にスリットを入れる。ロウが出やすいように。
カミソリと竹製のヤスリの出番だ。
スリットは必須ではないけれど、これがあるかないかで、描き心地は断然違うので、私はほぼ必ず入れる。
先の詰まってしまったチャンティンは、口先を柄から外し、ガス火にかける。
つまりの原因は、大抵コールタール化した汚れなので、それを火で燃やして炭化させてしまうのだ。
その手順はまたの機会に説明するとして、下記は、その手術道具。
左から、竹のやすり、シュロ、柄からはずしたチャンティン、エバンスナイフ(チャンティンの中の汚れを取るのに使用・歯科技工用の道具)、トング。
どんな世界にも道具の手入れはついてまわる。そして、それがけっこう重要だったりする。