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バティックとその周辺
「奥美濃のこころ 多喜女ききがき」
実家に帰ったとき、私の寝る部屋には大きな本棚があって父と母が所有する本が並べられている。
帰省したときは、その中からピンと来る本を選んで寝る前の友としている。

このお正月、目に留まった本はビニールのカバーがかかった民芸調の表紙の本。いかにも古そうな装丁な上に、埃も積もっている。いつもならスルーしそうな見た目なのに、手にとってみたのは帯に書かれた「郡上八幡」という地名が気になったから。水野多喜(明治30年生まれ)という郡上八幡に生きた女性の記憶を元に、当時の生活風習が書かれている。

本の中も表紙と同様に昔を感じさせる作りだが、読み始めてみると昔風の言葉遣いなのにもかかわらず、「美しい言葉の流れ」だとすぐに感じた。
本の解説を読むと、筆者は詩人。それでちょっと納得がいった。

今年もたくさん良い本に出会いたいものだ。
by tomo_kodama | 2014-01-20 20:00 | 本を読む
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