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バティックとその周辺
「彼女について」 よしもと ばなな
ばななさんの本、いつもなら一晩で読んでしまうのに、3分の1も読み進まないうちにぐったり。

現実離れした人物と物語の設定に、私自身がついていけなくなったのか。彼女の本は読んだ後に大きく気持ちがゆれるけど、ずっと楽しみに読んできたのに、何かが変わったのだろうか?
そうだとしたら、それはとても残念なことだ。今までみたいに、ぐっと引きこまれるように、その物語の世界に飛び込む楽しみがなくなっちゃったのかもしれない。
初日の晩はそんなことを考えながら、途中で読むのを止めて寝てしまった。

結局次の日の晩も、その次の日の晩も同じ分量くらいずつ読み進めて、物語も終盤に差し掛かった昨夜、大ドンテン返し。

一度に読み終えれなかった理由もわかった。物語を支配する、ぼんやりした空気がどんどん詠み進めるのを引き止めていたのだ。この物語のいとにすっかりわたしはひっかかったのか。

そうでなく、なんかこの物語をとてもつらい思いをして書き終えたのではないか、とも感じる。
あとがきに「このつらいファンタジー」「すくわれない物語」とは書いているように。

結局ばななさんの作風が変わったわけでもなく、読者の私が変わったのでもないと結論づけて、そのことに安堵する。それからリアルタイムで彼女の本が読めることも感謝する。
by tomo_kodama | 2010-05-18 22:51 | 本を読む
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