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バティックとその周辺
本選び
クリスマスの贈りものに、絵本を選ぶことがここ数年の恒例行事。
妹とその息子に。
本屋で、今年は何にしようか、と迷いながら絵本を選ぶのは非常にしあわせ。

安野光雅さんの「旅の絵本」。
昔、友達の家に、その「旅の絵本」がシリーズで置いてあって、それを眺めるのがとても好きだった。

私の家にはなかった本が彼女の家にはたくさんあった。絵本もマンガも。
いいなぁ、ほしいなぁ、なんでウチにはこういう本がないんだろう、と思っていた。

本がほしいと言えば買ってくれる両親だったが、なにせ子供のころから「何かを買ってもらう」ことが非常に苦手だった。

それから、友達の家でだまってお気に入りの本を読むことも好きだった。彼女の家に好きな本に会いに行く。それは、図書館にいつもお気に入りの本があることに安心する感覚にも似ている。

「旅の絵本」をめくりながら、友達の家の本たちのことを思い出し、それから、今じゃ欲しい本を自由に買える身分になったのだ、と思ってなんだかしみじみとうれしくなった。

今でも旅の絵本がちゃんと本屋に置いてあって、そのこともうれしいな、と思った。
ああ、私は安野さんの絵が好きだし、あの人のちょっと太めの風貌も好きだ。
by tomo_kodama | 2009-12-21 22:09 | その他
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