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バティックとその周辺
”カキツバタ” 旅の記憶から
5月の北海道での事、
ハマナスの花を見たくて、石狩川の河口に整備されているハマナスの丘公園へ。
石狩川が海へとつながる、川、海、砂浜、湿原から成る公園の中に整備された歩道を河口へ向かって歩くこと数分、目の前には紫の花の群生が!
野生のアヤメか菖蒲か。腰の高さ以上の草が生い茂る湿原に点在する紫の花のたくましいこと、美しいこと。

この風景に出合う前までは、花びらのだらりと垂れた、アヤメとか菖蒲とか呼ばれる花があまり好きではなかった。
街中の公園やお寺なんかによく”菖蒲池”が作られているけれど、親しみが持てなかった。

でも、この群生する紫の花ときたら!


”カキツバタ” 旅の記憶から_c0133854_15045464.jpg
帰宅して調べてみました。アヤメ、菖蒲、カキツバタ。似たような花だけど、それぞれ違うもの。
この公園の群生は「花びらの中心の色が白い」という特徴を持つカキツバタか。
もっとちゃんと観察してこればよかったな。また行かなくちゃ。

# by tomo_kodama | 2024-08-11 15:16
「語学の天才まで1億光年」高野秀行
外国語の学びかたについては私にも独自の方法があって、
その方法を実践すればかなりいい感じで旅するのに必要なくらいの言葉が身につくはず、、、と思っている。
と思いつつも、今まで手をつけて”もの”になってない言葉のあれやこれや、
インドで10日間ほど習ったヒンディー語などを思い出す。

この本、電車で読みつつにやにやしてしまった。
好きな本は初めの数ページを読んで、
いや、初めの1ページでわかる。

旅に出たくなる。
いや、言葉を学んで、それから旅に出たくなる。
自分の母語以外でコミュニケーションするドキドキとワクワクを味わいに。

「語学の天才まで1億光年」高野秀行_c0133854_09245584.jpg









# by tomo_kodama | 2024-08-10 09:08 | 本を読む
「コギン オモテ」・「コギン ウラ」
初めての青森県訪問。
青森と言えば真っ先に思いつくのはりんごだけれど、
手仕事好きにとっては、青森はこぎん。こぎんは麻の生地の織目に沿って木綿糸で刺繍をしたもので、
その昔、木綿の布が手に入らなかった時代に、防寒、補強、そして装飾をかねて作られていた青森県地方に伝わる手仕事。
こぎんは田舎者の象徴として顧みられなくなった時代もあるけれど、今はちゃんと価値のわかる人の間で大切にされている。

たまたま入った手芸屋さんでの事、
「織目を数えながら刺すという制約があるから、必然的に幾何学的模様になって、表も美しいけど、裏も美しいんだよ。
どういう順番で刺すんだろうねぇ」
など言うことを小声で同行の友人に話していたら、それを聞きつけたのか、店の店主が本を出してきてくれた。

それが、「コギン オモテ」それから、「コギン ウラ」のセット本。
青森市所蔵のこぎんの着物の写真集。

そんな本があったのね、とひどく感動してもちろん購入。
染織関連の本はそれなりに見てきているけれど、オモテとウラを同時に見せるというコンセプトの本には初めて出合った。
現在Vol3まで発行されており、是非その続きも制作してください、
こんな素晴らしい本を出版してくれてありがとうございます、っと青森県出身の発行者の方にエールを送りたい。

ちなみにその手芸屋さんには、こぎん初心者用のキットや、こぎん用の刺し子糸、針、布が充実しており、土地柄を感じた。

あまり下調べをせずに訪れたけど、その町の本屋に行く、布屋に行くという、コーヒー屋に行く、
などのいつものパターンは達成された数日間でした。

「コギン オモテ」・「コギン ウラ」_c0133854_18120848.jpg

# by tomo_kodama | 2024-05-12 18:19
「緑の天幕」 リュドミラ ウリツカヤ
ロシアの作家、リュドミラ ウリツカヤさんの作品に興味を持ったのと、ロシアのウクライナへの侵攻はほぼ同じ時期だ。

今回取り組んだのは700ページの長編。
ちょうど新幹線やら飛行機やらに乗る長距離移動の時期だったので、荷物が重くなるな、という思いが頭をよぎったものの、
読書を優先した。 (そう、本を持っていく代わりにパジャマは持っていかなかった!)

登場人物が多い。馴染みのない人名な上、人間関係によっては呼び方も変わる。
時代も行ったり来たりする。
多くの文学に詩に音楽。
世界史に疎い私は、ロシアの事情も分かっていない。
読みやすいか、と問われれば、私にとっては読みにくく、何度も前のページに戻ったり。
それなのに、というか、それゆえに、この本の世界にはどっぷりはまってまだ余韻に浸っている。
(移動の最中、電車を乗り越しそうになった事1回。間違った電車に乗ってしまった事1回。
だって頭はロシアに行っていたのだから。)

登場人物の内、何人もが悲惨な亡くなり方をして、ハッピーエンドで終わるわけでもない。
スターリンが死んだ1950年代から1996年までのソ連の市井の人々を淡々と描いた、そんな作品。
決して心が晴れやかになるような作品ではない。

それでも、もう一度読むなら、大きな紙に登場人物の相関関係を書きながら、
そして、登場する作家や音楽家などもメモを取りながら読むだろう。
そう思える。
今すぐに初めから読む元気はないけど、もしかしたら何年後かにメモを片手に再度本を開けるかもしれない。
長距離移動のあるときに。

「緑の天幕」 リュドミラ ウリツカヤ_c0133854_21491596.jpg



# by tomo_kodama | 2024-03-21 21:56 | 本を読む
“更紗に遊ぶ” 展示会のご案内

二人展のご案内

昨年に続き、和更紗を制作されている中野史朗さんとの二人展です。

場所:「きもの円居」にて

開催日:2023113日(金)~1112日(日)

時間:11001800

入場料:無料

場所:東京都中央区日本橋浜町2-5-1東洋浜町ビル3F 

定休日:火曜・水曜

私は3,4,5日に在店いたします。

3日、4日は更紗のお話会の企画もあります。両日共に14時~、定員6名。お申し込みは円居さん03-5623-9031へ直接お願いします。


さて、今回は、帯と帯上げを携えて上京します。

帯は新作の図案がいくつかあり、そのうち3つは“鳥”がモチーフ。鳥の図案が好きなんだと自覚しています。

帯揚げは、ジャワ更紗の帯に合うようにと思い染めました。

帯揚げって着用後の面積は小さいながらも、着物と帯をつなげる重要な役割を担っているいると思うのです。控え目に描いたバティックの模様も、

着てしまえばほとんど見えないんですけど、模様好きな私としては、ちょっとバティックの模様が入っていると、気持ちが上がる、と言いますか。

布好き、更紗好き、着物好きの皆様との出会いを楽しみしております。


“更紗に遊ぶ” 展示会のご案内_c0133854_17055666.jpg
円居さんのサイトはこちらどうぞ↓






# by tomo_kodama | 2023-10-21 17:07 | バティック/もの作り